Microsoft Teams のチャット・チャネル投稿では、マークダウン(Markdown)に近い書式記法が使えます。ただし、通常の Markdown と比べると対応している記法の範囲が異なり、特にリンクの記法や見出しレベルの扱いで差があります。
この記事では、Teams で実際に使えるマークダウン記法を一覧にまとめ、標準 Markdown との違いを解説します。
Teams のマークダウン対応状況
Teams のチャット入力欄は「書式」ボタンから書式設定バーを表示するリッチテキストモードと、マークダウン記法を直接入力するモードの両方に対応しています。マークダウン記法は 送信時に自動レンダリング されます。
ただし、環境や Teams のバージョンによって動作が異なる場合があります。特に新 Teams(Teams 2.0)と旧 Teams では一部の記法の対応状況が異なることが報告されています。
インライン書式
| 記法 | 表示結果 | 備考 |
|---|---|---|
**太字** | 太字 | アスタリスク2つで囲む |
*斜体* または _斜体_ | 斜体 | どちらでも動作する |
~~取り消し線~~ | 取り消し線 | チルダ2つで囲む |
`インラインコード` | 等幅フォント | バッククォート1つ |
見出し(H1〜H3)
Teams では # を使った見出しが使えます。対応しているのは H1〜H3 のみで、H4 以降は通常テキストとして表示されます(Discord と同じ制限)。
| 記法 | 表示 |
|---|---|
# 見出し1 | H1(最大サイズ) |
## 見出し2 | H2 |
### 見出し3 | H3 |
#### 見出し4 | 非対応 → 通常テキスト |
見出しは行頭に # を書いた後、スペースを1つ入れる必要があります。
コードブロック
バッククォートを3つ使ったコードブロックに対応しています。言語を指定することでシンタックスハイライトが適用されます。
```javascript
const greeting = "Hello, Teams!";
console.log(greeting);
```
インラインコードはバッククォート1つで囲みます:`npm install`
リスト・引用
| 記法 | 表示 |
|---|---|
- 項目 または * 項目 | 箇条書きリスト |
1. 項目 | 番号付きリスト |
> 引用テキスト | 引用ブロック |
リンクの記法
Teams では通常の Markdown のリンク記法 [テキスト](URL) が機能する場合としない場合があります。より確実な方法は URL をそのまま貼り付けることで、Teams が自動的にリンクとして認識します。
✅ https://example.com ← 自動リンク化される
△ [詳細はこちら](https://example.com) ← バージョンにより動作が異なる
チャネル投稿(リッチテキストモード)では書式バーのリンクボタン(Ctrl+K)を使うと確実にリンクを挿入できます。
テーブル
Teams はチャットでのマークダウンテーブル記法(| 列1 | 列2 |)に限定的にしか対応していません。チャネル投稿のリッチテキストモードでは書式バーからテーブルを挿入できます。マークダウンでテーブルを送りたい場合は、コードブロック内に入れるか、画像として貼り付ける方法が現実的です。
Markdown との記法比較
| 書式 | 標準 Markdown | Teams |
|---|---|---|
| 太字 | **text** | **text**(同じ) |
| 斜体 | *text* / _text_ | *text* / _text_(同じ) |
| 取り消し線 | ~~text~~ | ~~text~~(同じ) |
| 見出し H1-H3 | # ## ### | # ## ###(同じ) |
| 見出し H4-H6 | #### ##### | 非対応(通常テキスト扱い) |
| リンク | [text](url) | 環境依存。URLをそのまま貼るのが確実 |
| テーブル | | 列 | 記法 | チャットでは非対応。書式バーを使用 |
よくある間違い
H4 以上の見出しが表示されない
AI(Claude・ChatGPT など)の出力では #### の見出しが使われることがよくありますが、Teams ではこれらが通常のテキストとして表示されてしまいます。Teams に貼る場合は H4 以下の見出しを **太字** に変換するか、H3 に格上げする必要があります。
❌ #### 補足事項
✅ **補足事項**
リンクが機能しない
Markdown の [テキスト](URL) 形式は Teams のチャットでは動作しないことがあります。URL をそのまま貼り付けるか、書式バーの Ctrl+K を使いましょう。
Adaptive Cards と Bot のメッセージ
Teams の Bot や Webhook からメッセージを送る場合は、マークダウンではなく Adaptive Cards という JSON ベースのカードフォーマットが推奨されています。Adaptive Cards では独自のマークダウン部分サポートがあり、通常のチャットとは異なる挙動をすることがあります。
Markdown を Teams 形式に変換するには
AI の出力や GitHub の README を Teams に貼り付けると、H4 以上の見出しが崩れたり、リンクが機能しなかったりします。変換ツールを使えば、これらの差異を自動的に吸収できます。
まとめ
- Teams は太字・斜体・取り消し線・コードブロック・H1〜H3 見出しをサポート
- H4〜H6 の見出しは非対応。
**太字**で代用する - リンクは URL をそのまま貼るか、書式バーの Ctrl+K を使うのが確実
- テーブルはチャットのマークダウン記法では非対応。チャネル投稿の書式バーから挿入する
- Bot・Webhook からのメッセージには Adaptive Cards の使用が推奨されている